揺れている風景

きっと綺麗なものばかり
見てきただけの代償です
不可解さが丁度いいといわれるこの世界に
文句を言おうとして立ち上がって恥ずかしいと思ったんだ

できれば人を笑わせられる人になりたかった
でも自分が笑わないときっとだめだといわれて
すぐに諦めたような思い出が在る
いやもしかしたらそれは思い出じゃないのかもしれない
夢だったかもしれないし妄想だったかも

さて歩き疲れた後には何もかも見えなくなりそうになるけど
それでもういいと息をついて休んでいる私がいるの
なぜ世界は優しさに満ちないのかしら
そういうことを言う必要もなくなってきたの

名前は酷く大切なものだから
それを背負って生きて生きたいと思います
そして見渡す限りの青空には
思うことを羅列しているだけの日常でさえ
あの頃はまだ綺麗に見えていたんです

も どる