中央線下り

斬りたてられて遺された
羽毛布団を想うのです
暖められぬその痛み
残した子供は死にました

現実はいつだってそんなものだと
言い聞かせる声が耳につく
全てを理解する事が無理だというのならば
なぜ私を泣かせるのか意味よ

叫んでも来ない
眼を伏せる
祈るのはやめて
仕度して

も どる