月がある晩は

足りない事は膨大で
毒は体に蓄積す
意味を得るのは困難で
縛られすぎて僕がいる

過大評価の連続で
相手を見ずに佇んで
姿それすら嫉妬して
生きるそれすら嬉しくて

届くとか届かないとか
お互いに分かり合えるとか
頭に浮かぶのも疎ましく
月夜は道を照らしてる
僕は何も見つからず

暴挙のような錯乱で
胸を支配されすぎて
狂気じみてる状態が
ついには辺りと疎外する

消えてしまえと投げかけて
満足してるこのうちじゃ
夢も希望もありません
命も何もありません

そうして夜は更けていて
黒い箱は空になり
グラスは氷だけになり
笑ってしまう僕がいる

駄目だと怒る僕もいる

も どる