祝福に満ちた故

もう何も糧はない
でも見られてもかまわない
今ここでやっと
体を認めることができたのだ

もう他者も必要ない
ただ私の境界を広くする
そして媒体は
少しずつ見えなくなっていく

気づくのが遅いのか
それとも大切にしたいのか

全てを壊してしまおうか
許しに満ちたこの世界
禁じられるとは
酷く優しい心だけど

現実感を得ようとも
指先一つが大切だ

も どる