少しの手紙
くぐもった声が好きなんです
大事にしたくなれるから
日々通り過ぎる日常に
少しだけ色が混ざるから
私の心が楽なんです
人が沢山の過ちを経て
傷つく人はいるけど確かに
こうして近くにいますから
人が傷つくのは嫌いです
私の知らない痛みから
知らない怒りや憎しみが
隣に座ってしまうから
きっとこれでいいんです
私はこうして言葉を選び
人の心に響かなくても
私の耳には届くから
も どる