水面の出来事

この頃合に飛んでから
どうやら具合が良くないようで

何か望んだわけじゃなく
失うことに敏感で
一人で生きたというけれど
考え出したらきりが無く

川のほとりでおびえから
石を投げてはまた投げて

帽子をはずした衝動で
鏡を見てはまた後悔
自分を作った衝動で
笑ってみてはまた涙

いい人だらけの世の中で
悪の定めがおぼつかなくて

僕が過ごした生命に
言いたいことなど露も無く

も どる