尊大な世界
静寂
どこまでも静寂
見渡す青い空
時々白い雲
海は草原と等しく
地平線は色で縁取る
この大地
どこまでも聳え伏す
影となるものもない
日照りを防ぎようもない
目の前にある黒い波
地平線まで伸びゆき消える
棒が一つ
倒れこむように落ちる
何一つ景色は変わらず
何一つ流れは淀まず
水分を奪い線と化す
地平線の先は見えない
も どる