ソファーの下

結局何も知らないんだよ
だから気づけば足元見ては
ギターに並んでいることを自慢にしてたりする
もしも願いが叶うならば何をかなえよう
そんなことを言っては笑って笑って笑って
何もなくなったことの事を考えようとはしない
だから手に入ったものを投げ捨ててしまおう
窓からでもドアからでもどっちでもいいや
同じように来る日常の行く手を邪魔して
何を聖人と言い放っているんだろう

私の嫌いな人間を指で上げるたびに
自分の中身が吸い出されていく
一番嫌いな人間はいつまでたっても上げようとはしない
そんなつまらない人間になってしまった
だから早くこのまま跳んでしまいそうになる前に
思いとどまって塀の下で泣き喚くくらいの勇気を
そしていまだに感覚を持っていることに対して
何かとりあえず思いついたことだけでも言わないと
消えてしまいそうになるということだけで
それだけで消えてしまいならば
もう語呂合わせなんてすることもなくなるし
消えてしまうことさえもきっと失ってしまうんだ

どうして言葉が無限に在るのに
適切な言葉が見つからないんだろう
どうしていい人だといわれる人が
こんな過ちばかり繰り返すのか

どうしていい日々だと思ってたこの日を
容易に壊してしまうんだろう
どうして苦しみばかりだといっているのに
そんなに幸せそうに笑っているんだろう

疑問などきっと助かるはずもないぐらい曖昧だから
私はただ憂いながら祈るしかないんです
答えなどきっと優しさを求めるしかなくなるから
私はただ衝動だといってごまかしているんです

そして今私は
隣で寝ている人の幻覚を見続ける

も どる