心情の先

夏は過ぎて空は変わっていくという
のに、僕は若干の苦しさを抱く
命さえあればなんでもできるという
のに、一切れの紙をまた破り捨てて

たどり着きたいな
僕と彼女が混じる場所
一人にならなきゃいけない
そういってドアは熱を帯びず

とてもとても簡単なことなんだという
のに、僕の口からは意味は生まれず
死にたいというやつは自惚れだという
のに、今日の日差しも眩しすぎて

もっと欲しいんだ
限りなく有限に近い心
誰も期待しちゃいない
好意が耳に入ることの無い部屋

もっと強くならなければいけないという
のに、僕のごめんなさいは擦り切れ
もっとがんばらなくちゃいけないという
のに、何かが壊れた音がして不意に見回した

も どる