日常

黒い部屋を出て
朝日が昇る湖
木々の中に潜む
生命の悲鳴に震え

道を行くとそこは
人々むせ返る町
煙行き交う左手に
少女は瞳を失って

また土臭く歩き
また水の流れに逆らう
息切れ甚だしく
崩れ落ちるはこの体

聳え立った学び舎に
言いたい事が見つからず
親の苦労を唯想い
僕はまたもや萎縮する

も どる