紫色の風
残念ながらわたくしは
たいした学など持ちもせず
たいした命を刻みもせずに
大層五月蝿くしゃべっております
(まるで夜中のダイオウド
まるで怒りの無い政治
まるで赤みを帯びた鉄)
いつの間にやらわたくしは
いつも憎んだこの顔と
露になった臓器の類
それらの愛を齧っております
(恥ずかしながらわたくしは
あなたのふとした潔さ
それこそ尊敬するのです)
わたくしといえばあと少し
月が息切れ起こした頃に
全てを投げて消えうせましょう
少しばかりの火と共に
あなたにそれを与えることで
わたくし許しを得るのです
あの空たかくいるという
ただただ傍観する方の
も
どる