道端の石の果て

伝達手段は須らく
私の命のともし火ばかり
ただそれこれがここにいる
油脂にまみれて成しあがる

私は醜く歪んだ笑みを
抱きしめながら足を挫いて
狂気を即した文章で
素敵な世界を描いてみたり

その紫色の膨張は
鋭さなんて信じない
私は荷物になる事を
躊躇するべき事でもなくて
挙句の果てには優しさだって
意味在る言葉の群だって
そんなに素敵なものじゃない
そんなに強いものじゃない

だけども気持ちを伝えたい
私の祈りを伝えたい
偽りなどなく須らく
与えて消えてしまいたい

消えてしまった石碑には
そんな事でも描いてるかしら
私の生きてる道のりで
見つける事が出来るのかしら

も どる