黒い窓の近くにて

惨めな私は足が定まらずに
口を開きながら声上げる
ああ、これほどまで事実が私を平らに引き伸ばすのならば
いっそ死んだしまえばよかったと

舞台は急速に夜へと向かい
私の頬を赤く染めて想う
お前の神経は確かにお前自身のものであり守るべきものだが
お前の味方とは限らないと

今日は星も月も存在しない
心焦がす貴方の不在が言う
苦しめば苦しむほど自分の軽率さに心惑わされて私を俯け
多くの場合は私は一人だと

窓ガラスに女性の顔が付着してる
その顔がヒステリックに叫ぶ
お前は忘れていようとも確かに私を汚し殺したお前などお前など
いっそ死んでしまえばよかったと

も どる