彼を倣う人々

ある種の防御線
それを侵されまいと必死に庇うのが可笑し
努力と言う信仰で
全て解決できるとでも

無限にある集中力とか
先天的な環境や不平等を打ち勝つとか
そういう盲目を努めようとして
笑ってくれとばかりに

人間としてなど手に入れようとしない
自己解析だけで時間は潰れる
他人への信用によって自己成立するなど
それこそ他と個を履き違え

気づいてしまってるか
この条理をすっかり理解しているのか
最初から勝負せず傍観に徹す彼など
悪意さえあれば生きていけるとさえ

も どる