地獄

私の動きを決めるのは
強迫観念
空虚な体に浸透するは
言葉のない音楽のみ

震えを止めずにいることで
被害者意識
繰り返すことで安堵をこなす
言論の正当化

止まらない思いなどないことに
気付き床臥す
不意に覗く嫌悪の感を日々受けて
絶望と言う確信

ただただ普通の幸福にあこがれて
疑うことを忘れた
事実を歪曲した美談に生きて
消える事で完結とす

ただ映るものは不確かだから
幾夜も過ごし
人々の記憶にまで届いた頃に
目を臥す癖を完治する

も どる