部屋の隅の妄想

理論武装で
思想を擁き
割かし正しく
前に進めた

快楽だけをむさぼって
中身が抜けてなお触れる
自分の姿を見ないまま
思考を止める術を知り

しかしどうやら
一つの出会いで
支える両手が
悲鳴を上げた

在ると言う名の不条理に
私は愛さえ注ぎます
雫になっては呼吸する
過去は疲れを呼ぶけれど

大事という
言葉では
済まずに嘆く
糧なる居場所

言葉遊びはもういらない
余計な気持ちは醜さ募る
なにより大事な言葉なら
狂気を纏っていたいけど

決め付けることはもうやめて
赤く染まった星空に
祈りをかけて空を飛ぶ
勇気が出ずに膝を抱く

も どる