廃人の戯れる言われ

ヴィジュアルのなんと強大なことか
記号ではなく実存として訴えかけてくる其れは
本質だけでは飽き足らず
それ以上の個々の感情すら食らい尽くしてしまう

ならば僕は何故文字に溺れよう
なぜ色彩や流動の信者に努めないのだろうか
恐らく僕はこの記号に含まれる
細やかな相互理解に魅了されているのだ

イメージといった類は最早
巨大な腕である
しかし僕はそれ以上に
この屈強で無限に伸びる糸を恋をしてしまったのだ

僕はまだ書こう
愚かにも考え記述し続けようじゃないか
幾らか見やすくなるためならば
最早生命なども投げ捨てられる

も どる