現実の中にいる

少し自由のないときは
私は光を奪います
そうすることで現実を
確かなものにするのです

少し言葉が出ないとき
私は心を隠します
そうすることで少しでも
傷をこっそり飲み込んで

少し未来が怖いとき
私は体を壊します
そうすることで生命が
縛ることさえ拒みます

少し私が生きている
確かなものではありません
だから許しを得るのです
想いを震わす少しだけ

も どる