ドアノブのない部屋

クローゼットの暗闇に
見えない痛みがいると言う
だからコートを羽織る時
胸の隙間が重くなる

私の瞳に映るもの
コンクリートのゴミ袋
朝には心を入れ替えて
足を出さなきゃいけません

勇気の数だけ後悔が
嘘つくように増えていく
どうして心が見えないの
ずっと楽だと思うのに

も どる