大事な地下室

生臭く吼えて
咽るほどの気持ちになります
それでも現実は胃を振り回し
私に迫ってくるのです

そういう言葉が群集と
消え入る熱湯もう少し
はだけた皮膚に浴びせて戸惑い
漂う両手を取り戻し

紫色の鎧には
大事なものが詰まってる

限界を超えて
肉に混じった赤さに驚く

吼え続けた末
見えなくなった夢を探します
閉じた恐怖を忘れつつ
私が駄目になっていく

も どる