泡の声

どうか
傷つけることでしか
人を守れない現実が
世界に降り注ぎませんように

どうか
お互いの全てまで
理解しあえないそれだけで
風景を変えてしまいませんように

どうか
たどり着けない幸せを
望みすぎた僕など忘れて
あの花はまた咲き誇りますように

どうか
消えたという後悔が
今世界を支配しすぎて
誰かが終わらない痛みだと、それが敵だと目を閉じませんように

も どる